㈱明治のイベントにて、カカオハスク(殻)繊維について発表しました

2024年7月22日、当社代表の茄子川は、株式会社明治が主催するポップアップショップ『チョコレートのないカカオのお店』のオープニングイベントにて、カカオハスク(殻)繊維の開発状況について発表いたしました。

 

 

 

㈱ヘミセルロースは、「ひらけ、カカオ。」をスローガンにカカオの新しい価値や可能性を追求する、㈱明治の取組に参画しています。カカオの製造工程から出るハスク(殻)を原材料として、バイオ樹脂ペレットを製造し、射出成形品(タンブラー、トレー等)やシート(真空成形品、名刺等)など、様々な製品の製作にチャレンジしてきました。

 

各種製品と並行して、現在は「カカオハスク繊維」に取り組んでいます。アパレル業界では、ファストファッションに代表される、洋服の使い捨てによる大量廃棄・焼却処分が当たり前になっている中、微生物の働きによって土中や海中で分解される、「生分解性バイオプラスチック」で作られる繊維が求められています。しかし、品質やコストが壁になり、100%生分解性 繊維が商品化した国内事例はありません。そこで、当社は国内史上初となる 「生分解性100%のアパレル商品」を、このハスク繊維で目指しています。

 

また本活動は、日本のようなチョコレートの消費地だけでなく、南米やアフリカのカカオ農家の皆さんが農作業に着て、使い終わったら農地に埋めて微生物で分解させ養分となってカカオの生育にも寄与する、自然循環モデルを作り上げることを目標としています。